肥満の基準
次は筆者の著書である『8体質ダイエット』で提示した体質による肥満基準に対する分析文です。 既存の画一的に提示される基準に体質的な概念を適用したものです。体質によって体型の特徴を度外視した無理なダイエットが与える健康上の害悪を直してまさに自分の体質にぴったりと合う体型管理に正しい基準を提示します。- チュウ院長##
もしあなたがダイエットしようと思ったら先に自分がどれくらい肥満なのか分かることが必要である。肥満の尺度, すなわち肥満の基準が必要なのである。この肥満基準はさまざまがあるがこのごろ一番よく使う基準は体質量指数(Body Mass Index, BMI)を利用したものである。体質量指数は体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値(体質量指数=体重÷身長², 身長の単位が cmではなく mであるのを留意)で, 例えば体重 75kgに身長172cmである人の体質量指数は 75÷1.72²であるから 25.4になる。大韓肥満学会で提示した韓国人の肥満基準を体質量指数によって調べてみよう。
18.4 以下 : 低体重
18.5 ~ 22.9 : 正常体重
23 ~ 24.9 : 過体重
25 ~ 29.9 : 肥満
30 以上 : 高度肥満 (以上大韓肥満学会提供)
正常体重に当たる体質量指数を 18.5~22.9にしたことだが, これを身長が 160cmである人に対する体重に換算すれば 47.4~58.6kgになる(体重=体質量指数×身長²). これは現在一般的に適用される基準に比べてちょっと薄情な基準に当たることとしてあまり痩せた人を正常に決めたという感じがする。最近発表される研究や著述によれば意外に痩せた人より太っている人がもっと長く生きるという報告があることを見れば, これより基準がもっと緩和されなければならないという気がする。現在、一般的に受け入れられる基準としてこれよりちょっと緩和された基準は次のようだ。
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体質量指数
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区分
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18.4 以下
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低体重
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18.5~24.9
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適正体重
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25.0~29.9
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過体重
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30.0~34.9
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肥満
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35.0 이상
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高度肥満
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表: 一般的な肥満基準
私はこの基準が大韓肥満学会のものよりもっと適切だと思う。したがって体重減量を願う読者たちはこの基準に基づいて体重減量目標を決めればいいだろう。
ここで用語上の問題をちょっと言及しようとする。大韓肥満学会で決める基準に ‘正常体重’と言う言葉がある。この言葉は体質量指数が 18.5から 22.9に属しない人は ‘非正常’ということだがこれは誤解の素地が多い用語だと思う。
実は健康な体重と言うのは思ったより広い範囲にかけているのだ。この学会で規定する正常範囲を脱する人も健康な生を維持しながら暮らす人が多い。これは臨床でよく見つけることができる厳然な事実だ。
よほど太っている人なのに元気な人も多くて, かなり痩せた人なのにやっぱり元気な人が多いのだ。学会で決めたこれ ‘正常’という規定自体が事実は非常に恣意的なことかも知れないので, 私は人々に不必要な誤解を招くことができる正常体重と言う言葉よりもうちょっと柔らかくて婉曲な表現である ‘適正体重(適切な体重という意味)’という言葉を使う事にする。
ここでこの適正体重の範囲を具体的に調べるためにこの基準を 2010年現在大韓民国の20代男女の平均身長である男 174.cm, 女 160.5cmに対して体重に換算してみよう。
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区分
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男(身長174.0cm)
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女(身長160.5cm)
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低体重
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55kg 以下
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47kg 以下
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適正体重
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56~75kg
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48~63kg
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過体重
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76~90kg
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64~76kg
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肥満
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91~105kg
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77~89kg
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高度肥満
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106kg 以上
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90kg 以上
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表: 大韓民国の平均身長を持つ男女の適正体重
体質による肥満基準
臨床で各体質に当たる患者たちを見ていれば, 彼らの体質の間にどんな特徴的な体型があることが分かる。まさにこのような体質的な特性がその基準に勘案されてこそ肥満に関してもっと合理的な基準になることができるのでしょう。(もちろん同じ体質の間にも一般的な体型から外れた例外的な場合もないのではない。それにしても一般的にはその体質の一般体型に近づく場合がずっと多い。)
一般的に金体質や水体質は普通体格や痩せた体型が主流をなして, 木体質や土体質は普通体格や太っている体型が主流をなす。しかし例外的に金体質や水体質の中にも過体重や肥満である人がたびたびいて(水体質より金体質に多い。水体質は過体重はちょっとあり得るが肥満はほとんどない方である), 木体質や土体質にもすらっとした人が珍しくない(土体質より木体質に多い)。ところがたいてい金体質や水体質は相対的にすらっとする方であり, 木体質や土体質は相対的に太った方がもっと有り勝ちだ。
したがってこのような体質的な特性を考慮すれば上の適正体重の範囲(18.5~24.9)内で本人の目標体重をより適切に見積ることができる。すなわち金体質や水体質はその適正範囲でもうちょっと低い帯域に属する部分を選ぶことができるし, 土体質や木体質は適正範囲内でもうちょっと高い帯域に属する部分を選ぶことができるのだ。
だから自分の肥満度が知りたい人や, あるいは肥満だと思ってダイエットや体重減量治療をしようとする人は先に自分の体質を知ることが必要だ。それでこそ自分の肥満度をより正確に把握することができるし, また肥満の場合、減量程度を体質に合わせて最適に決めることができるからだ。
次は多年間にわたって筆者の臨床経験によって蓄積されたデータを基に提案する体質別適正体質量指数である。
体質
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適正 体質量指数
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金体質または水体質
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18.5 ~ 23.3
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土体質または木体質
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20.1 ~ 24.9
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表: 体質別 適正体質量指数
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